『富士山』 一度は登って見たい日本の頂上

◾️富士登山は4ルート 関西からは富士宮ルートがおすすめ

 一度は登ってみたい富士山。登頂ルートは、吉田・富士宮・御殿場・須走の4ルートです。いずれも5号目付近までアクセスできます。1番登山者が多いのは、山梨県側から登る吉田ルートで、2番目が富士宮ルートです。

 関西からアクセスしやすのは、富士宮ルートです。吉田ルートは北側から、須走と御殿場ルートは、東側から登るルートで、東京方面からはアクセスしやすいのですが、西側から登るルートはないで、関西からは、南側から登る富士宮ルートが便利です。また、登りはじめの標高が一番高く、コースタイムも最短です。

◾️夏期はマイカー規制 バスで登山口へ

 例年7月から9月初旬までの開山期間中、マイカー規制があり、自家用車等で直接、登山口まで行けません。富士宮ルートの場合、山麓の水ケ塚公園の駐車場に車をとめて、シャトルバスに乗り換え、五合目の登山口にむかいます。シャトルバスの降車場には、トイレと休憩室、ちょっとした売店があります。休憩室は、教室ぐらいの広さで机と丸イスが置かれています。天候の悪い時には雨具などを着るのに助かります。

◾️標高2400mから登山開始 水平線に沈む夕陽

 バス降車場から少し歩くと、富士山表口五合目標高2,400mの標識があり、登山スタートとなります。人がすれ違いできる道を25分歩くと、六合目の宝永山荘・雲海荘に到着します。途中公衆トイレがあります。これ以降は山頂まで、山小屋のトイレを利用させてもっらうことになります。

 つぎは、新七合目をめざします。夕方から登り始めると、夕日を見ることができます。富士宮コースは、東側が富士山の斜面になり、地平線からの日の出は見られませんが、そのかわり日の入りを見ることができます。

◾️途中6つの山小屋を通り山頂へ、そして最高峰へ

 新七合目には御来光山荘がり、そのつぎの元祖七合目には山口山荘があります。視界があれば、そう遠くない位置につぎの山小屋が見えるので励みになります。山小屋で仮眠をとって、夜半に出発し山頂で日の出を見る場合は、この新七合目、元祖七合目、八合目あたりの山小屋でお世話になります。また、八合目には、池田館とともに、富士山衛生センターがあり、夏季の期間中は、医師の方が常駐しています。九合目には、万年雪山荘があります。自動販売機が置かれており、真夜中の登山でも温かいコーヒーなどを飲むことができます。九合五勺には、胸突山荘があり、そこを過ぎると頂上はもうすぐです。

 富士宮口から登る山頂には、富士館があり、浅間大社奥宮と山頂郵便局があります。また、公衆トイレもあり午前4時から午後4時まで利用できます。最高峰の剣ヶ峰までは、御鉢巡りという富士山頂の火口の周りをめぐるルートの途中で、30分程度登って行きます。馬の背という急斜面もあり、最高峰には、3775.5mの標柱と測候所跡があります。

◾️下山は御殿場口から富士宮口へ

 下山は、御鉢巡りをぐるっと周るか、来た道を引き返して帰路につきます。同じ富士宮コースを下山するのが普通ですが、おすすめは、御殿場口へ降りるルートです。富士宮口の山頂と御殿場口の山頂は近く、御殿場ルートには途中で富士宮口へ行くことできる分岐があり、富士宮口へ下山できます。宝永火口の雄大な姿を見ることでき、ダイナミックな大砂走りは通りませんが、その雰囲気は味わうことができるルートです。天皇陛下が皇太子時代に登られたことからプリンスルートと呼ばれ、コースタイムも短くなります。

◾️絶景のプリンスルート

 御殿場口山頂(銀名水前)の下山口からは、急斜面を下っていきます。山頂から八合目あたりまでは、斜面に隠れて日の出は見られませんので、日の出を見たいのなら、山頂で日の出を見るか、日出時刻には、八合目より下にいる必要があります。途中、山小屋は、赤岩八号館(七合九勺)、砂走館(七合五勺)、わらじ館(七合四勺)があります。七合目ぐらいからは、火山砂利を降りる道となり、靴に砂利が入らないようゲイター(スパッツ)が必要です。大砂走りに入る少し前の分岐で御殿場ルートと別れ、馬の背をとおり、宝永山頂に向かいます。富士登山では近すぎて富士山自体の雄大な姿を見ることは難しいですが、宝永山から火口越しに見る富士の景色は雄大で一番の映えスポットです。宝永山頂からは、来た道を少し戻り、宝永火口を通り、富士宮登山道の六合目に合流します。

【コースタイム】

登り:富士宮登山口〜25分〜六合目〜60分〜新七合目〜50分〜元祖七合目〜50分〜八合目〜40分〜九合目〜35分〜九合五勺〜45分〜富士宮口山頂〜30分〜剣ヶ峰 合計5時間35分

下り:剣ヶ峰〜30分〜御殿場ルート山頂〜35分〜八合目〜15分〜赤岩八合館〜25分〜砂走館〜10分〜七合目〜20分〜分岐〜20分〜宝永山〜35分〜第一火口縁〜10分〜六合目(富士宮ルート合流)〜15分〜五合目 3時間35分

【参考:令和4年9月】

土曜 午前10時発〜11時:吹田インター〜349キロ〜午後3時:新富士インター〜3時30分:水ケ塚公園駐車場〜4時:シャトルバス発〜5時:富士宮登山口(登山開始)〜11時30分:山頂〜午後12時:剣ヶ峰

日曜 午前0時:剣ヶ峰〜0時30分:山頂で休憩〜4時:下山開始〜8時30分:富士宮登山口(登山終了)〜9時:シャトルバス発〜9時30分水ケ塚駐車場〜10時:温泉で休憩・昼食〜14時:帰路〜19時:帰宅

費用 高速通行料(休日)6,250円×2 水ケ塚駐車場1,000円 シャトルバス往復2,000円 協力金1,000円

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA